太陽の声
今日も貴方はあそこにいた。
「ツバメちゃん! 」
「日加里ちゃんっ‼︎」
私が声をかけるとツバメちゃんは笑顔で声をかけてくれた。
今日は白いTシャツにベージュの短パンを履いていた。
少し男の子っぽい服装だった。
それでも綺麗な金色の髪が風になびくたび、彼女の澄んだ黒い瞳を見るたび、彼女は女の子なんだと思った。
「ツバメちゃん、私に歌を教えて!」
「…歌? ーーけど、私、歌なんて…。」
「昨日歌ってたやつ! 一緒に歌いたいの‼︎」
「けど………。」
「……私ね、明日、家に帰っちゃうの。」
「ーー⁉︎」
「だから、その前にツバメちゃんの歌、教えてほしいな…なんてっ図々しいかな。」
「……そんなことない。」
ツバメちゃんは笑顔で言ってくれた。
「一緒に歌おう‼︎」
ーーそして私たちは一日中同じ歌を歌い続けた。