太陽の声


忘れた歌詞は二人で作った。


商店街や駄菓子屋にもいった。

二人で一緒の物を買って思い出を作った。



そうするうちに時間は過ぎて、

気づけば夕方。



「そろそろ、帰らないと…。」


私は寂しながらも言い出した。



「そうか…。もう、そんな時間か。」



「私、ツバメちゃんと会えてよかった。短い時間だったけど、ここに来た時はこんなに大切な思い出ができるなんて思ってなかった。」



「私も、楽しかった。日加里ちゃんと会えてよかった。……それと、コレ……」



ツバメちゃんの差し出した手の中には黄色い花のストラップがあった。



「もし、会うのがずっとずっと先になっても見つけれるように、ずっとつけててほしいんだ。」



ツバメちゃんの顔が赤くて私にも伝染する。



「ーーあはは! 実は私もあるの!」




私はポケットの中から青い鳥のストラップを出して渡す。




「青い鳥って、幸せを運ぶって言うじゃん? ツバメちゃんの歌はみんなに幸せを与える事ができると思うんだ。」



「…私はね、日加里ちゃんはみんなを笑顔にする事が出来る人だと思うの。あの川沿いにはね、悲しい時に行ってしまうの…。けどね、日加里ちゃんと会った日から、悲しい場所じゃなくて幸せな思い出の場所になったんだよ。」



ツバメちゃんは目を赤くしながら言った。



「日加里ちゃんは私に勇気をくれた。だから今度は私が日加里ちゃんを助けるから、絶対に会いに行くから‼︎」



「うん、絶対だよ?指切りげんまん!」



〜嘘ついたら針千本飲ーます


指切った〜〜



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