太陽の声




「ーーでも、ツバメちゃんが見つける前に私が先に見つけちゃうかもね! 私、かくれんぼは得意なの!」


「…けど、見つける相手の格好が変わってたら見つけれないでしょ?」




「そんな事ないわ! 私はどんなに歳をとったツバメちゃんでも見つけられるわ!」




そうすると、ツバメちゃんは立ち止まる。



「ツバメちゃん?」




「ーー違うんだ。本当は、〝俺〟は……。」




「あーーーー!!! ツバメちゃん!もう日が傾いてるよ! 早く帰らないと怒られちゃう!」



私は足踏みをして、急かす。




「はははっ! 」



「何よ〜!」


「なんでもない‼︎」





やっぱり、今度会った時に言おう。

日加里ちゃんの驚く顔が目に浮かぶ。




「日加里ちゃん、今度会った時、私の話聞いてくれる?」




「もちろん‼︎」








ーーそうして、私たちの出逢いは今に至る。




< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop