太陽の声
「ーーでも、ツバメちゃんが見つける前に私が先に見つけちゃうかもね! 私、かくれんぼは得意なの!」
「…けど、見つける相手の格好が変わってたら見つけれないでしょ?」
「そんな事ないわ! 私はどんなに歳をとったツバメちゃんでも見つけられるわ!」
そうすると、ツバメちゃんは立ち止まる。
「ツバメちゃん?」
「ーー違うんだ。本当は、〝俺〟は……。」
「あーーーー!!! ツバメちゃん!もう日が傾いてるよ! 早く帰らないと怒られちゃう!」
私は足踏みをして、急かす。
「はははっ! 」
「何よ〜!」
「なんでもない‼︎」
やっぱり、今度会った時に言おう。
日加里ちゃんの驚く顔が目に浮かぶ。
「日加里ちゃん、今度会った時、私の話聞いてくれる?」
「もちろん‼︎」
ーーそうして、私たちの出逢いは今に至る。