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と、言っても主人公は猫。好奇心旺盛な、ママからたっぷりと愛情を注がれた、黒猫。 物語は、野良猫暮らしから飼い猫になるまでの子猫の冒険、と言っても良いかもしれません。 けれどその冒険物語には、人間の様々な身勝手さが反映されています。 人間も猫も、他の動物も、広く見て植物も。 ただ、生きているだけです。けれど、ルールを設けたり、自分勝手に生き物を飼ったり捨てたりすることの多くは人がしていることです。 小さな黒猫にも大きく揺れる感情はある。言葉を話さないからと言って、傷つく心を持っていないわけではないのです。 嬉しい気持ちも、悲しい気持ちも、同じ心で感じます。 ミネちゃんというお友だちができても、ママやお姉ちゃんにはもう会えない。だからモカちゃんは、きっとお月さまに向かって今日も、にゃおん、と鳴いているのでしょう。 その鳴き声に、色んな想いを乗せて。 動物好きな人にも呼んで欲しい作品です。
小さなネコ、チビのお話。 お母さんや兄弟と離れ離れになったチビ。 お母さんを求めて彷徨い歩くうち出会った、新しい名前。 薄れゆく記憶。 新しい記憶。 再び、にゃおんと鳴いた時、世界が変わる。
黒猫のチビちゃんはお母さんとお姉ちゃんと、ゴミ屋敷と呼ばれているゴハン屋敷で幸せに暮らしてます。 末っ子のモカちゃんは甘えん坊でお母さん大好き。 幸せな日々を過ごしていたけど 人間がやってきてゴミ屋敷撤収。だからネコたちにも保健所がやってきて……。 大好きなお母さんと離れたモカちゃん。 優しいミネちゃんに拾われたけど、ミネちゃんのお部屋はペット不可。 大好きな人とのお別れ。 ミネちゃんの気持ち。 お姉ちゃんと偶然会って、お母さんのその後の消息。 心がじんわりきます。 優しくて可愛くて これからの幸せを見守りたくなるお話でした。
この物語は猫の視点で全て展開されます。 黒い子猫のチビはママとお姉ちゃんたちと「ゴハン屋敷」と呼ばれる人間でいうところのゴミ屋敷に住んでいた。ところが、ある日、そのゴハン屋敷に人間たちが大勢やってきて、チビの生活は一変する。 ママやお姉ちゃんたちと離れ離れになり、たった一人でみんなを探す日々。どんなに鳴いても、誰も応えてくれない。人間は冷たい、嫌い。 そんなチビに手を差し伸べてくれたのは、チビの大嫌いな人間。嫌いだと思うけど拾ってくれたミネちゃんは特別。 そう思っていたのに、ミネちゃんとの別れは突然やってきた。 チビはママに会えるのか? 幸せになれるのか? 子どもたちにも読み聞かせたくなるくらいに泣ける感動作です。ぜひ、猫の立場になって読んでみてください。