俺様なあなたに恋をした




教室に着くなり、一週間の予定を聞く。



「希、放課後どっか行こうよ」



「いいよ!」



もう、少しで帰れると思っていたら、スカートのパケットに入ってる携帯が震える。



めったに震えないはずなのに、誰何だろう。



携帯を見れば、高島 涼介と書いてあった。



そう言えば、勝手に登録してたんだっけ?



「携帯のにらめっこしてるけど、何かあった?」



「別に何もないよ。今日はどこに行く?」



「化粧品買いに行く」


そんな話をしながら、教室から出た。



携帯は震えてるのはわかっていたけど、見なかった。


< 13 / 22 >

この作品をシェア

pagetop