俺様なあなたに恋をした
「家、知られて欲しくないんだけど」
「希、キスされるされてぇのか?」
ずるいやつ。
そんな事言われたら何も言えないじゃんかよ。
高島は歩くスピードを合わせて歩いてくれるけど、何も話すことのないまま家の近くまで来た。
「もう少しで家だからここでいいよ」
「わかった、気をつけて帰れよ」
気をつけろよって家もう見えてるけど。
「うん、ありがとう」
「明日、8時に家の下で待ってろ」
そう言って、来た道を帰って行った。