廃想集 『カワセミ啼話』


その一番根底に確実に在りながら、姿を見せず潜むのは『孤独』



しかし、それを望んだのだ。


しがらみを捨て、何もかもを引き換えにし『孤独』であることを望んだ。


ただ、『楽』になりたかった。
何かを背負い、絡まり、うずもれてゆく感情を気付かぬフリでやりすごすには、もうとうに限界だった。





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