廃想集 『カワセミ啼話』


 何年か経って、11月17日から具合の悪くなった僕の猫は、それから一週間でぽっくりとあの世へ旅立ってしまった。
 置いてかれた僕は途方に暮れるしかなかった。


 そして、あの日の夢を見た。『思い出せ!』と云わんばかりに鮮明に。


『ご不用になりました〜』


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