廃想集 『カワセミ啼話』


 年が明けて、慣れとは恐ろしいものでもう夢を見ても脅えることすらしなくなった。着々と迫り来るその日までに身辺整理でも始めようかと、そんな心構えすらし始めた。


 しかし、これといって体調が悪くなる訳でもなく、毎日は平凡に且つ単調に過ぎていく。



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