廃想集 『カワセミ啼話』


毒を飲んだつもりもないのに
膝の震えはいつまでも止まらない。


せっかく治りかけた傷の
カサブタを剥がすように


思い出しては化膿させるのは
いつだって、
只の悪いクセだろ。


何だって出来るハズの可能性を
イタズラに剥がすだけの
繰り返す行為だろ。




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