廃想集 『カワセミ啼話』


舌っ足らずの僕の祈りなんて
散らばって混ざりあって、僕の思考より速く廻る時間に追いつけるハズもなくて。


カラカラ廻るハムスターにすら馬鹿にされる速度で置いていかれる。


君にだけは届くといいなぁ、なんて甘ったるい滑稽さを、


いつも其処にあると思っていたものにさえ、見失なって失くしてしまう。


ただ、それを繰り返すばかり。
密度や濃度だけが成長するんだ。




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