お前以外ありえないから。
あぁ本当にこの人たちに連れてかれる。



怖くてギュッと目をつむったそのときだった。



「俺の女に何してくれてんの?」



えっ…どうして橘君がいるの…?



私は思わず目を見開いてしまった。



「さっさとこいつから離れてくんない?じゃないと俺、何するかわかんないよ?」



橘君のこんな低くてドスの効いた声なんて初めて聞いた。



「おい、もう行こうぜ」



「あぁ」



そしてチャラ男たちはあっという間に去っていった。


















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