お前以外ありえないから。



「杏理雨すごいね」



「うん」


5限目が始まった途端あんなに快晴だった空が雲で覆われ始め、終わる頃にはもう雨が降り始めていた。


やっぱり天気予報当たったんだ。












あれからというもの雨は止むどころか、どんどん増していきついに放課後になってしまった。



「杏理帰りどうするの?」



私も今それを思ってたとこだよ。



「よかったら私の傘貸すよ!」



「そしたら美希が濡れちゃうよ!私のことは気にしなくていいから!」



ほら、バカは風邪ひかないとかよく言うじゃない?


だから少しぐらい雨に打たれてもなんてことないよ。

















< 38 / 75 >

この作品をシェア

pagetop