だから、俺にしとけよ。
んー、それは一理あるかもしれない。
いろんなカフェを見て、考えたいかも。
やるなら本気で!だからさ。
私が悩んでると、入谷くんがそっと手を握ってくる。
「ちょっ」
「いいとこ知ってるんだ」
そう言って繋いだ手を引っ張る。
あまりの強引さに、拒否する間もなく連れて行かれる。
学校を出て、すぐ近くの木造の落ち着いた雰囲気のあるカフェ。
「こんなとこあったんだ」
すごく近い。
学校から5分もかかっていない。
カフェって知らなかったら、気づかないような店だ。