だから、俺にしとけよ。
困った時に来て助けてくれる。
いち早く気づいてくれる。
「最高のヒーローだよ!」
「そんなかわいい笑顔を見せてもダメ。
また何かあればすぐに言うこと!」
「はぁーい」
手を挙げて返事をする。
京ちゃんも満足げな顔をする。
私のために動いてくれてたの嬉しいよ。
もし、今日この光景を目撃しなかったら京ちゃんはきっと隠してたんだろうな。
私に言わずに、嫌がらせが終わったことに対して1人で頷いていたに違いない。
「帰ろっか」
「うん」
京ちゃんと一緒に帰る道は楽しかった。
京ちゃんは私だけの大好きなヒーローなんだ。