だから、俺にしとけよ。
「そう?
じゃあ行ってくるね」
「また明日」
歩美ちゃんに手を振り見送る。
私はよいしょっとゴミ袋を持ち、回収所に向かう。
なんとなく入谷くんをチラッと見ると、友達に囲まれて楽しげに話していた。
大きなゴミ袋を持って歩くのは大変。
帰る人や部活の人がいて、チラチラ見られて恥ずかしい。
何でこんな時に限ってパンパンなんだろう!?
心の中で文句を言いながらもせっせと運ぶ。
やっと回収所にゴミ袋を置いて、やっと帰れる!と開放感。
早く教室に荷物取りに行こう、と振り返ると目の前に……ひろちゃん?