だから、俺にしとけよ。
「部活は決めたの?」
「帰宅部」
「えーそれ、部活って言うの?」
他愛もない話をしながら京ちゃんと学校までの道を歩く。
学校が近づいてくると、同じ制服を着た生徒が増えてくる。
京ちゃんは女子生徒から熱い視線を集めている。
そりゃそうだ。
京ちゃんは本当にかっこいいんだから。
身長は176と男子の中では平均より少し高いかなって感じだけど、顔は整ってるし頭は良いしクールなところもまた魅力的なんだ。
非の打ち所がない完璧な男の子。
そんな京ちゃんと幼なじみな私はすごくラッキーだと思う。
幼なじみじゃなかったら、きっと一生話すことはなかった。
それくらい私たちは正反対。
「クラス緊張する……」
「もう一週間経っただろ」
「でもまだ慣れないよ」