だから、俺にしとけよ。
幼なじみと人気者
私と入谷くんがその場に残される。
クラスはまだざわざわしているけど、やけにここの空間だけ静かだ。
ここは、気にしてないフリ!
私は筆記用具だけを持って、教室を出る。
入谷くんはその隣にすかさず並ぶ。
そして一緒に視聴覚室に向かう。
「いやぁ今井さんに嫌われちゃったみたいだなぁ。
伊都ちゃん何か言った?」
「入谷くんがした事実を話しただけ」
「え、俺とのこと話してくれたんだ。
伊都ちゃんが俺の話題出してくれるとか嬉しいじゃん」
何でそうなるの。
もう、スルーだ。
ここは入谷くんのペースに合わせないことが一番だ。