だから、俺にしとけよ。
「伊都、良かったじゃん」
「歩美ちゃん!もうすっごいドキドキしたよ。あ、リュックありがとう」
「いーのいーの。あたしが持ってあげるから。
で、ヒーローはどうでした?」
「……好き」
「きゃーもう伊都かわいすぎ!」
歩美ちゃんは私に負担がかからないように、優しく抱きついてくる。
京ちゃんへのドキドキが止まらない。
まだ心臓がバクバクしている。
捻挫したのは最悪だったけど、京ちゃんのおかげでそれも良い思い出になるよ。
山頂の空気はとても澄んでいておいしい。
ここまでこれて本当に良かった!
全部が京ちゃんのおかげ。
帰りはロープウェイでまた違った景色を見ることができて、すごく良かった。
登山ってとっても素晴らしいものです!