LOVE GAME
「小鳥遊さん手が止まってるけど大丈夫?」
「え!あぁ、大丈夫大丈夫!」
「わからない所あるなら直也に聞けば良いよ、頭良いから。」
「確か、学年3位でしたっけ?」
「はっ⁉︎学年3位⁉︎」
雨弥の言葉に私は大きく反応してしまった。
うちの学校はそこまで優秀な学校では無いが、上位に入るとなれば頭が良いのが目に見えている。
本当何でこの人、不良グループにいるの…。
「そんな大したものじゃないよ。」
「いや3位は充分大したものだよ⁉︎」
「3位より上はなった事ないしね。」
「ナオが授業サボらなかったら、1位なんて余裕だろー?」
はい?こら広田、その発言どういう意味だよ。
授業サボらないだけで1位になれるとかなめてんのか!
「でもほら、今回みたいにこうやって勉強してるから点数が良いんだよね…?」
「え?あー、僕基本的に予習復習しないよ。」
「へ?」
「この勉強会は真純の為に開いてるからね。」
私は呆れながら広田君を見てみれば、てへっ☆と言いながら舌を出している彼が視界に入る。
…あんたの為かい…この勉強会は…。