LOVE GAME


放課後、私達は街をブラブラしていた。

遊ぶと言ったものの急遽だったので何も予定を立てていない。







「あ、ねぇ!ゲーセン行きたい!」

「雨弥も!」







ゲームセンターの看板を見つけた2人はそう言って走って行ってしまった。

お嬢様がゲーセンって…と苦笑いしながらも私は2人の後についていく。

ゲーセンでは久々にプリクラを撮ったり、リズムゲームや対戦出来る車ゲームをして楽しんだ。

そして結構遊んだ頃、







「ごめん、雨弥ちょっとお手洗い。」

「あ、わたしも。」

「うん行っておいで。待ってるから。」







すぐ帰って来るから、と言って2人はお手洗いに行ってしまった。

…今日来て良かったな。いい気分転換になったや。

2人には迷惑かけてばかりだなぁ…。

クレーンゲームの賞品を見ながら2人の事を待っていると、ねぇねぇ、と話しかけられた。







「一緒に遊ばない?」

「いや…友達と遊んでるんで。」

「知ってる知ってる。可愛い子2人でしょ?」






そう言いながら馴れ馴れしく触ってくる全く知らない男。

折角楽しい気分になってきたのに最悪。こんなの無視無視。

そう思い私は男に背を向け違う所に移動しようとした時、後ろから口に布を当てられ何か臭いをかがせられる。

やばいと思い必死に抵抗するが段々と力が入らなくなり意識が遠退いていった…。


< 24 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop