コーヒーの君へ
そんなある日、学校の廊下ですれ違った男子を思わず振り返る。

コーヒーの香りがしたのだ。

ただのコーヒーじゃない。

"あの店"のコーヒーだ。

振り返った先には、癖のある黒髪で背の高い後ろ姿。



―彼のことが知りたい。



無性にそう思った。

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