コーヒーの君へ
それからというもの、司は彼の動向をよく探るようになった。

聞けば彼は隣のクラスの須藤香 (すどうかおる)というらしい。
優等生で顔は整っているが、話しかけずらいオーラを放っているそうだ。
裏で鉄仮面と呼ばれる彼は、いつも1人で本を読み、話しかけられればそれなりの対応をするが、笑わない。

彼について話してくれたクラスメイトは、彼を孤高だ何だと言っていたが、つまりはそう、浮いているのだ。
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