たんぽぽ~愛するキミへ最後のメッセージ~
相変わらず変わらない学校。
朝のチャイムで始まって。
帰りのチャイムで終わる
ただひとつ変わったことは…
「ゆのー!!!」
そう後ろのドアから聞こえてくる。
その相手はユウキ。
あの別れからうちらは友達に戻った
ユウキは、何一つ変わらず、
前みたいにこうして呼ぶんだ。
「なーにー?」
「教科書かしてーー!」
「はー?違う人に貸してもらいなよ〜」
そういいながらもうちは、貸してしまう。
だから、皆から
「えぇー?別れたんじゃないの?」
「あいつら、よくわかんねーーー」
「平木がふったらしいよーーー」
「えぇ?水島がふったんじゃないのー?」
そんな声があちらこちらから
聞こえてくるんだ。
だから、またあの女に睨まれる。
でも、もう呼び出してくることは無くなった。
うちの元カレの話を誰かが聞いていたらしく教えたらしい。
よくわかんないけど…。