たんぽぽ~愛するキミへ最後のメッセージ~

そう、誓っていた時だったかな?

教室のドアから呼ばれる声がしたのは


「ゆーのーー!!」

この声は、

そう思いながら振り向くと

ゆうきだった。

「ゆのーってば!!ちょっと来て〜」

そう、呼ばれたんだっけ?

渋々、ユウキのもとへ向かうと

いきなり、腕をとられて

全速力。

そして、着いた場所は…

保健室。


ドアを開けると

先生がいた。


ゆうきにブツブツ言ってる時だったかな?

先生が、

「水島くんとゆのにプレゼントです。

ふたりが卒業するのは悲しいけど

先生…」

そこまで言って泣き始めた。

まったく、先生は泣き虫なんだから。

そう思いながら笑ってると

ゆうきと、先生に

「由乃が、笑った!!!!!!!!」

そう、言われたね。

だから、えっ?? って顔で

ふたりを見つめてると

ゆうきに、

「やっと自然な笑顔になった。。」

そう言われて

先生には、

「由乃が笑うの久しぶりだね。
先生嬉しい。」


そう、二人から一言ずつ言われて

自分でも、あっ、今笑えてた

って、思ったんだ。

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