悪魔なCEOとワガママお嬢様
「…っ!!」
「謝れ」
「なっ…どうして私が?!それより腕…痛いから離して!」
言いながら振り返ると、腕を掴みながら冷ややかな目で私を見る男とハラハラしながら見守る幸子さんが居た。
「どうして私がだと?ふざけんなよ」
掴まれた腕が痛い……
「お前本気で言ってんのか?」
痛い…痛い…
力一杯振り払ってみても掴まれた腕が離されることは無い…
「痛いの!離してってば!」
「…………」
無言で見下ろしてくる男を必死で睨み返すとハァ…ってため息と共にフッと腕が離された。
「人の好意に悪態ついた上に開き直りかよ…呆れてものも言えねぇ…もう勝手にしろ」
それだけ言うと私の脇をすり抜けて一度も振り返る事なく屋敷を出て行った。
残されたのは私と幸子さん…
居たたまれず2階に続く階段に脚をかけたけれど………
(せっかく作ってくれたのに…)
少し冷静になってみると確かに悪かったかも…そう思い恐る恐る振り返ると、私に気付いた幸子さんがふわりと笑った。
「紅茶でもいかがです?」
「え…?ぁ……うん」
(あんな言い方したのに…怒ってないのかな?)
私の返事を聞くと幸子さんはニコニコしながらまたキッチンへと戻って行った。
「謝れ」
「なっ…どうして私が?!それより腕…痛いから離して!」
言いながら振り返ると、腕を掴みながら冷ややかな目で私を見る男とハラハラしながら見守る幸子さんが居た。
「どうして私がだと?ふざけんなよ」
掴まれた腕が痛い……
「お前本気で言ってんのか?」
痛い…痛い…
力一杯振り払ってみても掴まれた腕が離されることは無い…
「痛いの!離してってば!」
「…………」
無言で見下ろしてくる男を必死で睨み返すとハァ…ってため息と共にフッと腕が離された。
「人の好意に悪態ついた上に開き直りかよ…呆れてものも言えねぇ…もう勝手にしろ」
それだけ言うと私の脇をすり抜けて一度も振り返る事なく屋敷を出て行った。
残されたのは私と幸子さん…
居たたまれず2階に続く階段に脚をかけたけれど………
(せっかく作ってくれたのに…)
少し冷静になってみると確かに悪かったかも…そう思い恐る恐る振り返ると、私に気付いた幸子さんがふわりと笑った。
「紅茶でもいかがです?」
「え…?ぁ……うん」
(あんな言い方したのに…怒ってないのかな?)
私の返事を聞くと幸子さんはニコニコしながらまたキッチンへと戻って行った。