あいつじゃなくて俺を見ろ
「え?
 血が出てるよ!ホントに大丈夫?」


え?
あっ私怪我してたんだ


恥ずかしすぎて気づかなかったな


自分の膝を見てびっくりしてると


「あっその様子だとやっぱ気づいてなかったんだね」


コクン、と私は頷いた


「ごめんね、こんなものしかないけど、
 良かったら使ってね」


そう言って、イケメンさんはハンカチを差し出してくれたんだ



優しすぎるイケメンさんにびっくりしたのかな


とっさにうつむいていた


顔を私はあげたんだ


すると、君は輝くような優しい笑顔をくれた


その笑顔に気づけば目を奪われていた


そして一瞬で恋をしてしまったんだ…
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