あいつじゃなくて俺を見ろ
でも、君は


「待て」


そう言って、私の手を掴んだ


なんで、私を止めるの?


ホントはどうでもいいんでしょ?


からかって楽しいんでしょ?


悲しすぎておかしくなった私はそんなことを考えてしまった…


星君に限ってそんなわけないないのに…


だから、私は言った…君の事は見ずに…


「何かな〜?
 私、あなたのこと知らないんだけど…」


そう、知らないフリをしたんだ


「あの〜もう、行って良いですよね?」


そう言って


あなたの愛しい愛しい手を


振り払ったんだ
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