あいつじゃなくて俺を見ろ
怒鳴るのも当然だよ


真は全然悪くない…


私が、私が真を追い詰めたからいけないんだ…


「ううん、私こそホントにごめん」


「美空は悪くない…
 俺が落ち込んでいる美空につけ込んで
 付き合ってくれなんてワガママ言ったん
 だ…
 だから、もう開放する
 それから俺のこと少しは考えてくれるな
 ら絶対目の前に現れた幸せは逃すなよ
 俺に同情なんてするな、な?
 それだけ約束してくれ…」


なんでこんな私の事好きになったの?


最低な奴なのに…


なんで最後まで優しいの?


ホントにホントにごめんね


そして、ありがとう。


「うん、分かった
 真、短い間だったけど、ホントにありが
 とう。これからも、幼なじみとしてよろ
 しくお願いします」


「ああー、もちろん
 俺、もう行くな」


そう言って真は廊下に消えていった


< 166 / 182 >

この作品をシェア

pagetop