あいつじゃなくて俺を見ろ
だから…私は…


気づいたら、突き飛ばしてたんだ


「なんで好きでもないのにこんなことする
 の?
 なんで好きでもないのに勘違いさせるよ
 うな言葉をかけるの?
 私、バカだから勘違いしちゃうよ
 五年間ずっと片思いしてきて簡単に諦め
 られないんだよ
 だから言うね
 私、星君のことが好きなの
 好きすぎて好きすぎて好きす「キャッ」


また、私を今度は強く強く抱きしめた星君…


「俺もだよ
 俺も美空のことが好きなんだよ
 どうしようもないくらい好きなんだよ
 俺は物心ついた時からお前のことが好き
 だったんだ
 なのに、俺のこと覚えててないだろ?」


ちょっと待って


色々なことが一気にありすぎてよく分かんないよ…


「だから、俺たち幼なじみだったんだ
 よ!」
< 175 / 182 >

この作品をシェア

pagetop