あいつじゃなくて俺を見ろ
私は涙なんか


びっくりしすぎて一瞬で引いた


「へ?」


やっと声を出した一言目は


そんなマヌケな声だった


だってしょうがないでしょ


急にあんなこと言われて


びっくりしないわけない!


もしかして…私の事好きでいてくれたのかな


でも、いま佐久間君は怒ってたんだから、そんなことありえないよね


なんで、あんなこと言ったんだろ?


私は期待と不安でいっぱいになってた



でも、私の期待は見事に君の一言で


崩れ去った




「だから、偽彼女ってこと。
 真って奴に好きになってもらうために
 俺が恋の先生になってやる」


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