あいつじゃなくて俺を見ろ
そうだよ、あの子は私と比べられないほど可愛いのに相手にしてもらえるわけじゃない


やっぱりまた自惚れてたのかも


馬鹿だね、私は


「美空?」



へ?誰だろ


呼ばれた方へと振り返ると、そこには



「絵美〜〜〜」



そう叫びながら私は絵美の胸に飛び込んだ



「どうしたの?
 そんなにわんわん泣いて
 次の授業サボろっか、ね?」


コクンと、頷いた



「そうとなれば、どこに行こっか?
 あ!図書館なら見つからないんじゃな
 い?よし、行くよ」


絵美は私を引っ張って連れて行こうとした


でも、今は行けるわけない


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