あいつじゃなくて俺を見ろ
みんな、好奇の目で


通りすぎていくのを横目にしてると



ホント自分のドジには我ながら嫌気が指してしまう


早く立たなくちゃ


こんな所にずっといるわけにはいかないから


立ち上がろうと足に力を入れた


「大丈夫?」


へ?誰?足の力を弱め、顔をあげると

そこには目を疑うほどのイケメンが立っていた


突然声をかけられ、改めて


恥ずかしくなっちゃった、私はせっかく心配してきたイケメンさんを無視してうつむいた


やっぱり失礼だったよね


なにやってんだろ


あーもーやっぱり私って何もかも最悪だ



でもそんな失礼な私に構わず、君は


人目を気にせず


膝まづいた



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