あいつじゃなくて俺を見ろ
星君に断るにしても、だからって真と出かけるわけにもいかない


「この前のことは気にしなくてもいいか
 ら…
 まぁでも忘れられたら困っけど、
 普通に接して、これまで通りでいいか 
 ら」



「いや、そういう意味じゃなくて、
 今日は先約が…」


星君とのデートのことを喋ろうとすると、遮られてしまった


「拒否権はないから…
 お前の家に迎えに行くな、今から」



そう真は言うと、強引に電話は切れた


「もう!何よ!」



こんなに真って俺様発言するような奴だったけ…


いや、私の知ってる真は違ったはずだ
< 96 / 182 >

この作品をシェア

pagetop