マットくんとコートニーちゃん
過酷極まる訓練。

しかしこの訓練を、毎年首を長くして待ち侘びている者もいる。

第75レンジャー連隊所属、マット・エヴァーズマンJr.二等軍曹。

そしてPMSCs(民間軍事会社)『デュラハン社』所属の女性スナイパー、コートニー。

本来ならば正規軍とPMSCs、接点のない2人だが、同じタスクフォースとして、この訓練の時だけはオフィシャルに逢う事が出来る。

若い2人、普段は手紙のやり取りでしか交流のない2人ならば尚更愉しみだろう。

屈強な兵士でさえ音を上げる訓練をさっさとパスして、2人は休息の時間を与えられる。

2人きりで過ごせる穏やかな時間。

彼らにとっては勲章や戦果よりも嬉しい、何よりの褒美だった。

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