マットくんとコートニーちゃん
夕暮れ、薄闇のリトルクリーク内の射撃場。

バレットM82アンチマテリアルライフルを手にし、オリーブドラブのベアトップ、ホットパンツを着用したコートニーが立っている。

女性には重すぎる筈のバレットM82を、立射で撃つコートニー。

発射された12.7ミリ弾は、次々と的に命中する。

「相変わらず抜群の腕前だな、コートニーは」

感心したように、ACU (戦闘服)姿のマットがM16A2アサルトライフル片手に言った。

「…それ程でもないの…」

てれっ、と。

普段は無表情なコートニーが、年頃の娘らしくはにかむ。

チェチェン人特有の透き通るような白い肌が、仄かに薄紅色に染まった。

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