マットくんとコートニーちゃん
折角久し振りに逢ったというのに、何をするでもなく、お互い淡々と的を撃ちながら会話を交わす、通称『狙撃デート』。

その様子を、遠巻きに個人用暗視装置JGVS-V8を装着して見ながら。

「温い!」

小暮が怒鳴った。

「同感!同感ッス小暮副隊長!」

激しく同意するのはグライムズ。

「あんな可愛いロシア娘とお近づきになりながら、手の1つも繋がないなんて、エヴァーズマン軍曹ヘタレッス!根性無しッス!」

チェチェン娘な。

「手を繋ぐだぁ?」

暗視装置を付けたままグライムズを睨む小暮。

お前暗視装置取れ。

「ガキじゃあるまいし!手以外にも繋がる場所があるだろうが!男と女ならではの!」

そして下品。

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