eternity
第4章
4月17日
朝。

ぬ~、眠いよ、寝不足だよぉ。

朝早く学校へ登校し、自分の席の机に突っ伏し、ぼ~とする。

学校への登校時間は相当早い方なのでクラスにはまだ人はいない。

「今日の睡眠時間は・・・6時間かぁ」

クラスの人から言わせれば十分すぎると言われるけど、私としては、平日は10時間、ダメならせめて8時間。

休日は12時間は寝たい。

昨日はいろいろ考えごとしてたら寝るの遅くなっちゃった。

考えごとのほとんどはやっぱりりっちゃんのことだった。

りっちゃんには絶対何かがあった。

だから最近いろんな人に素っ気無いのだと思う。

それなら直接本人に聞けば良いと思うけど、昨日怒らせちゃったこともあり、りっちゃんは頑固なところがあるから一度教える気がないと言ったことは教えてくれないような気がする。

「お?りのっち?」

「あ、柚明君ごきげんよう」

柚明君の登校時間には規則性というものが皆無でたまに朝早くに学校へ来ていることもある。

実は家に帰らずに次の日をむかえたこともあったとか。

なんでも何かの罰ゲームで一日学校で生活したとか・・・

深くは追求しないほうが良いような気がしたので、そのときのことに関しては詳しくは聞いてない。

「あぁ、ごきげんよう。相変わらず朝早いんだな?」

「うん、実は寝不足なんだけどね」

そして柚明君はごきげんようと返してくれる数少ない友人だったりする。

この辺のノリの良さはポイント高いよね。

「あ、寝不足なん俺も俺も。いや~寝不足っていうか寝てないんだけどね。くぅ~、12人の妹という設定はかなり憎いね。」

「・・・何の話?」

「いやいや、りのみんには刺激が強いから秘密だよ」

よくわからないけど、何かの漫画かゲームとかの話だと思う。

私には刺激が強いってどんなものなんだろう?

「そうそう柳也に話があるから、柳也が来たら俺が呼んでたと伝えてくれないか?」

「いいけど、私が言っても聞いてくれないかもだよ?」

だるいからスルーとか言われそうだし。

「いやいや、りのみんが柳也に伝えたときの成功率は高いんじゃよ。だから今回もお願いな」

今まで見てた感じでは成功確率って50%くらいかな?

それって低くない?

「まぁ善処してみるよ」

よろしくと言いながら自分の教室へと帰っていった。



・・
・・・キーンコーンカーンコーン。

「せんこーももういい歳なんですから、俺に勝てると思わないほうがいいんじゃないですか?」

廊下の方で声がする。

「こら、羽藤!廊下は走るなっと何度言ったらわかるんだ!」

「はっはっは、先生、それは敗者の言い訳にしか聞こえませんよ?」

ガラガラガラ。

「ビクトリィィィィイイイイ!!!!!」

「ぉぉ柳也、相変わらず憎い演出してくれるぜ」

「ちくしょう、2日続けてセーフとは・・・」

歓声と落胆とブーイング。

今日も一日が始まる。
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