独り歩き〜冷めたキミの目〜
冷めた目。
「涼!!朝ご飯は?」
「時間ねぇからいい。」
「あ、ちょっ……もー!!」
俺、立木 涼、高三。
成績は中の中。
好きな授業は体育。
家はごく普通の一軒家で親父は普通のサラリーマン。
そんなごく普通の家に生まれ、ごく普通に育った、ごくごく普通な高校生。
今日もいつも通りに朝起きて、母さんの怒鳴り声を聞きながら家を出た。