未熟女でも大人になっていいですか?
断る筈が絆されて
手紙を読み返しながらバスに揺られ、指定された喫茶店に到着した。
店はバスを降りて直ぐ目の前にあった。
焼きレンガ造りの壁には蔦がびっしりと絡み付いてて、お洒落と言うよりかはお化け屋敷のような雰囲気が漂ってる。
それでも噂通りの人気店であることには間違いもなく、中や外は人混みでごった返していた。
(あの人、何処にいるのかしら)
ぱっと見、入り口付近を探しても見つからない。
バンビみたいな小心ぶりから察するに、店の中にでも居るのだろうと思い、中へ入った。
店内では芳しいコーヒーの香りに混じって、甘いケーキを焼く匂いが漂っていた。
内壁はモダンな柄の壁紙が貼られ、テーブルセットは全てシックな茶系でまとめられてる。
細長い窓に掛けられた白のカーテンにはフリルがふんだんに使ってあって、細かな透かし模様までが入ってた。
(本当にお洒落なお店だわね……)
感心しながらキョロキョロと見回してると、淡いクリーム色の立て襟ブラウスと焦げ茶色のフレアスカートを身に纏った女店員に声をかけられた。
「いらっしゃいませ。ご案内致しましょうか?」
すらりとした女店員の言葉にドキンと胸を鳴らして背中を反った。
「待ち合わせの相手を探してるんだけど、来てるどうかが分からなくて…」
相手の名前は『仙道』と言うんだと話すと、店員は直ぐに気づいたらしく微笑んだ。
店はバスを降りて直ぐ目の前にあった。
焼きレンガ造りの壁には蔦がびっしりと絡み付いてて、お洒落と言うよりかはお化け屋敷のような雰囲気が漂ってる。
それでも噂通りの人気店であることには間違いもなく、中や外は人混みでごった返していた。
(あの人、何処にいるのかしら)
ぱっと見、入り口付近を探しても見つからない。
バンビみたいな小心ぶりから察するに、店の中にでも居るのだろうと思い、中へ入った。
店内では芳しいコーヒーの香りに混じって、甘いケーキを焼く匂いが漂っていた。
内壁はモダンな柄の壁紙が貼られ、テーブルセットは全てシックな茶系でまとめられてる。
細長い窓に掛けられた白のカーテンにはフリルがふんだんに使ってあって、細かな透かし模様までが入ってた。
(本当にお洒落なお店だわね……)
感心しながらキョロキョロと見回してると、淡いクリーム色の立て襟ブラウスと焦げ茶色のフレアスカートを身に纏った女店員に声をかけられた。
「いらっしゃいませ。ご案内致しましょうか?」
すらりとした女店員の言葉にドキンと胸を鳴らして背中を反った。
「待ち合わせの相手を探してるんだけど、来てるどうかが分からなくて…」
相手の名前は『仙道』と言うんだと話すと、店員は直ぐに気づいたらしく微笑んだ。