未熟女でも大人になっていいですか?
「絶対に幸せになれるよう努力します。だから、カツラのことは俺に任せて下さい!」
真剣な表情で両親に訴えた。
その横顔を眺めながら目頭が異様に熱くなる。
「望さん……」
名前を呼ぶのも精一杯な程ボロボロと涙が溢れてくる。
「大事にするから。全部俺に任せろ」
男気な言葉を口にする。
この人は、本当にどれだけ自信家なのだろう。
「……うん…」
さっきまでの不安が払拭された。
『任せろ』と言う時は大丈夫な時だと信じられる。
ただ隣について歩こう。
必ずや道は開いていってくれる筈だから。
「じゃあ俺もう寝るわ」
「えっ」
「おやすみ」
「えっ?の…ぞむさん?」
唖然としている私を振り返りもせず逃げられた。
ポカンとしたまま背中を見送り、やっぱり解せずに仏壇を振り返る。
……両親の遺影が笑っている。
何もかもを見通しいているかの様な顔つきで私のことを見つめている。
「わ…私もお風呂入って寝よう!」
誰に言うとはなしに声にしていた。
立ち上がって部屋を出る背中から両親の弾む様な笑い声が聞こえる気がする。
明日は母が亡くなってから初めて家を空ける。
そして、彼の尊敬する人に会いに行くのだ。
真剣な表情で両親に訴えた。
その横顔を眺めながら目頭が異様に熱くなる。
「望さん……」
名前を呼ぶのも精一杯な程ボロボロと涙が溢れてくる。
「大事にするから。全部俺に任せろ」
男気な言葉を口にする。
この人は、本当にどれだけ自信家なのだろう。
「……うん…」
さっきまでの不安が払拭された。
『任せろ』と言う時は大丈夫な時だと信じられる。
ただ隣について歩こう。
必ずや道は開いていってくれる筈だから。
「じゃあ俺もう寝るわ」
「えっ」
「おやすみ」
「えっ?の…ぞむさん?」
唖然としている私を振り返りもせず逃げられた。
ポカンとしたまま背中を見送り、やっぱり解せずに仏壇を振り返る。
……両親の遺影が笑っている。
何もかもを見通しいているかの様な顔つきで私のことを見つめている。
「わ…私もお風呂入って寝よう!」
誰に言うとはなしに声にしていた。
立ち上がって部屋を出る背中から両親の弾む様な笑い声が聞こえる気がする。
明日は母が亡くなってから初めて家を空ける。
そして、彼の尊敬する人に会いに行くのだ。