悪戯な唇
キスマーク時々、キス
やっ…
タンクトップをずり下げて胸の谷間を2本の指先が行ったり来たりと肌をなぞられ体の奥底がキュンと疼く。
くすぐったいようなゾクゾクする感じで
、鼻からぬけるような甘ったるい声が手のひらの中で籠る。
逃げ出そうと足を動かすが、肩を押さえ背中を壁に押し付けられては、逃げ出せない。
「胸を強調する服を男が見たらなんて思うかわかってるか?」
私は、男じゃないし
こんな格好、普通でしょうが⁈
「誘われてるって勘違いするんだよ」
「そんなバカな…」
口を押さえている手を緩めつぶやいていた。
「そのバカな男が世の中にいるから、気をつけろって…いや、俺が教えてやるしかないな」
はあっ?
そう言った男は屈んで胸の双丘に顔を埋め肌に吸いついてくる。
ッ…
痛みに顔を歪め、男の肩を押すがビクともしないから、側頭部を両手で掴み叫びながら引き剥がそうとした。
「イタイ…って…」
唇を肌に押しつけたまま上目遣いで見つめてくる目は、まるで怒っているようで
わけがわからない。
どうして、そんな目をするの?
彼女でもないのにこんなことをされて…
怒りたいのは私の方よ。