君の名を花につけて
1プロローグ~あの日もそうだった~
君は何を思ったのか?俺に聞いてきたんだ…

「私のこと好き?」と


それはどんな意味なのか

幼馴染みとしてなのか?恋人としてなのか?友達としてなのか?と…

「そんな深く考えなくていいよー」

見透かされたような言葉に俺は驚く

「好きだよ」

と呟くと

「ありがとう」と言って

その子は、

どこかわからないところへ消えた


それから数日が立ち、休み明けの学校で

聞いたのは、あの子が転校したという報告だった


どこに転校したかも教えるなと念押されてたらしく、先生も口を割ってくれない

ただ一つだけ教えてくれたのは、

「君のためらしいよ?」という謎の言葉

俺のため?


それはあの子が俺に宛てた最大の難問だった
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