ベタ恋!〜恋の王道、ご教授願います〜
3月に入った日曜日の昼さがり。
合コンを開いてくれた同級生の明日菜をコーヒーチェーン店に呼び出した。
明日菜は彼氏持ちだけれど、彼氏が平日休みなのでデートはもっぱら平日の夜。
土日が空いているので快く呼び出しに応じてくれた。
日曜の昼下がりということもあり、学生の団体やら、男性がひとりノートパソコンを開いてなにやら入力していたり、買い物帰りのおばちゃんたちが旦那の愚痴を肴にコーヒーを飲んでいたり、その横には未来が待っているであろうカップルが目と目を合わせながら話に興じていた。
そんな中、わたしは未来も希望もない話を明日菜にぶつける。
「また振られたんだ?」
「うん」
「そんなにしょげる必要なんてないよ。だってあいつ遊び人だし」
「遊び人?」
「奈々実はわかってなかったかもしれないけど、あいつ、純情そうなふりしていろんな女、手だしてるんだよ。で、結局泣かされてオチって感じ。だから素直に応援できなかった」
「そうだったんだ」
「で、どうしてあいつのこと、好きになったわけ?」
「……なんとなく」
「なんとなくってなにそれ。相手のことわかんないまんま好きだってこと?」
「うーん、よくわからない。ちょっと塩系男子の俳優さんに似てたかな、って」
ぶつぶついっていたら、明日菜は微妙な顔をして鼻で笑った。
「どういう基準なの、あんたは。まあ、あの遊び人に説教されるぐらいだからしかたないか」
といって明日菜はカバンからスマホを取り出して何かを調べていた。
合コンを開いてくれた同級生の明日菜をコーヒーチェーン店に呼び出した。
明日菜は彼氏持ちだけれど、彼氏が平日休みなのでデートはもっぱら平日の夜。
土日が空いているので快く呼び出しに応じてくれた。
日曜の昼下がりということもあり、学生の団体やら、男性がひとりノートパソコンを開いてなにやら入力していたり、買い物帰りのおばちゃんたちが旦那の愚痴を肴にコーヒーを飲んでいたり、その横には未来が待っているであろうカップルが目と目を合わせながら話に興じていた。
そんな中、わたしは未来も希望もない話を明日菜にぶつける。
「また振られたんだ?」
「うん」
「そんなにしょげる必要なんてないよ。だってあいつ遊び人だし」
「遊び人?」
「奈々実はわかってなかったかもしれないけど、あいつ、純情そうなふりしていろんな女、手だしてるんだよ。で、結局泣かされてオチって感じ。だから素直に応援できなかった」
「そうだったんだ」
「で、どうしてあいつのこと、好きになったわけ?」
「……なんとなく」
「なんとなくってなにそれ。相手のことわかんないまんま好きだってこと?」
「うーん、よくわからない。ちょっと塩系男子の俳優さんに似てたかな、って」
ぶつぶついっていたら、明日菜は微妙な顔をして鼻で笑った。
「どういう基準なの、あんたは。まあ、あの遊び人に説教されるぐらいだからしかたないか」
といって明日菜はカバンからスマホを取り出して何かを調べていた。