サヨナラケイジ
まわりの刑事が挨拶しているところを見ると、若いのに部長って地位も納得。
案外、エライ人なんだな。
「待たせたな」
そう言って私を見る。
夜だというのに、疲れた顔も見せずにスーツにしわも寄ってない。
私は黙って立ちあがる。
「さっきの犯人は?」
「留置所。取り調べは明日だな」
「ふーん。じゃあこれからどうすんの?」
「ああ。帰っていいぞ」
そう言って背を向けると、自分の机らしい場所へ行く結城。
こちらを振り返りもしないで、椅子に座ると書類をめくりだす。
「・・・・・・」
しばらくそれを見ていた私だったが、だんだんとムカムカした気持ちがわきあがってくる。
ここでキレちゃだめ。
言いたいことはあっても、おさえなきゃ。
もう2度と会うこともないんだから。
案外、エライ人なんだな。
「待たせたな」
そう言って私を見る。
夜だというのに、疲れた顔も見せずにスーツにしわも寄ってない。
私は黙って立ちあがる。
「さっきの犯人は?」
「留置所。取り調べは明日だな」
「ふーん。じゃあこれからどうすんの?」
「ああ。帰っていいぞ」
そう言って背を向けると、自分の机らしい場所へ行く結城。
こちらを振り返りもしないで、椅子に座ると書類をめくりだす。
「・・・・・・」
しばらくそれを見ていた私だったが、だんだんとムカムカした気持ちがわきあがってくる。
ここでキレちゃだめ。
言いたいことはあっても、おさえなきゃ。
もう2度と会うこともないんだから。