flower



ハッ!!!



不思議な声が聞こえた気がして目が覚める。



ベッドから起き上がって周りを見渡しても何もない。



気のせい?夢?







コンコン…カチャ……



「日向〜早く起きてご飯……あら?起きてるんぢゃない?さっきから何度も呼んでるのに返事くらいしなさいよねぇ〜まったく!早く仕度しないと遅刻するわよ〜。」



なんだ。ママが呼んでただけか。
姫とかって不思議な声がした気がしたのは寝惚けてたのかな?



まぁ〜いっか。



……あれ?今、遅刻って言ってなかった?



すぐ側にある目覚まし時計に目を向ける。時計の針はいつも起きる7時の10分前を指しているのを見てホッとする。



枕元にあったスマホが光っているのに気付き手を延ばす。



あ、雅ちゃんからLIMEきてる。
えーと…?



【寝坊か?先行ってるよ〜】



え?なんで?まだ7時ないのに先に行くの?今日何か早く行かなきゃいけなかったんだっけ?



スマホの時間を見ると今現在8時。
え?嘘?マジ!?



諦めの悪い私はもう一度目覚まし時計に目をやる。……秒針止まってる!!!



うっそ!ヤバい!遅刻する!!


< 3 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop