flower
ハッ!!!
不思議な声が聞こえた気がして目が覚める。
ベッドから起き上がって周りを見渡しても何もない。
気のせい?夢?
コンコン…カチャ……
「日向〜早く起きてご飯……あら?起きてるんぢゃない?さっきから何度も呼んでるのに返事くらいしなさいよねぇ〜まったく!早く仕度しないと遅刻するわよ〜。」
なんだ。ママが呼んでただけか。
姫とかって不思議な声がした気がしたのは寝惚けてたのかな?
まぁ〜いっか。
……あれ?今、遅刻って言ってなかった?
すぐ側にある目覚まし時計に目を向ける。時計の針はいつも起きる7時の10分前を指しているのを見てホッとする。
枕元にあったスマホが光っているのに気付き手を延ばす。
あ、雅ちゃんからLIMEきてる。
えーと…?
【寝坊か?先行ってるよ〜】
え?なんで?まだ7時ないのに先に行くの?今日何か早く行かなきゃいけなかったんだっけ?
スマホの時間を見ると今現在8時。
え?嘘?マジ!?
諦めの悪い私はもう一度目覚まし時計に目をやる。……秒針止まってる!!!
うっそ!ヤバい!遅刻する!!