シンデレラとサッカー王子


シンデレラ
「なっ……何これーっ!!
すごいゴージャスな気分なんですけど!!
靴もガラスだし!!」


魔法使い
「んふふ♪でしょう~?えーと、あとはー……
シンデレラ、カボチャある?」


シンデレラ
「へ?カボチャ?何でそんなのが必要なの?
舞踏会ってハロウィンパーティーだっけ?」


魔法使い
「そうじゃなくて、魔法で馬車にしたいのよ」


シンデレラ
「あー、そういうことか。でもごめんなさい。
カボチャは昨日煮物にしちゃったからないや」


魔法使い
「えぇー!?ちょっと勘弁してよー!
カボチャがないと馬車が出来ないじゃない!」


シンデレラ
「そんなこと言われてもなぁ~……
あ、これならあるけど……」


と、シンデレラが出してきたのは……

なんとなんと『ひょうたん』!


魔法使い
「ひょうたんの馬車なんて
全然可愛くないし、ありえない!
私のポリシーに反するー!」


魔法使いは、大変嫌がりました。


シンデレラ
「でも、他にカボチャの代わりに
なるような物もないし……」


魔法使い
「うーん……はぁ。しょうがないかぁ~。
では……タ~ンタ~ンメ~ン♪」


魔法使いがしぶしぶ魔法をかけると……


キラキラキラ~……


カボチャの馬車ならぬ、
ひょうたんの馬車が完成しました。
やっぱり想像通り、
全然可愛くありませんでした。

さらにネズミを馬に、
トカゲを御者(ぎょしゃ)にして、
なんだかんだで
出発の準備は完ぺきに整いました。

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