シンデレラとサッカー王子

継母
「シンデレラ!早くお掃除を
終わらせてちょうだい!」


ここで素直に
『はい、お母様』
と、言うのかと思いきや……


シンデレラ
「はいよー。たくっ……ちっ」


なんと、舌打ち。

その後も……


一番目の姉
「シンデレラ!洗濯物をたたんでちょうだい」


シンデレラ
「はいはーい」


二番目の姉
「シンデレラ!食事の用意は出来たの!?」


シンデレラ
「もうっ!うるさいなぁー!
もうすぐできるっつーの!
そんなに腹が減ってんなら、
その辺にあるお菓子でも
食べればいいじゃん!」


……と、シンデレラは
このように継母達に言い返したりして、
ちっともめげていませんでした。

長年、こういう扱いをされてきたおかげで、
最初は泣いていたシンデレラも、
今ではすっかり身も心も鍛えられて
図太くなっていました。

なので、コキ使われてても
何とも思わなくなっていたのです。

むしろ、それが当たり前になっていました。

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