シンデレラとサッカー王子
しかし、喜んだのもつかの間……
黒づくめ
「このヤロー……女のクセにっ……」
今度は、シンデレラがピンチに!
黒づくめの一人がフラフラになりながらも、
背後から剣で
斬りつけようとしてるではないですか!
王子
「あっ!マズイっ!」
大臣
「王子ー!!これをっ!!」
と、大臣が投げ渡したのは、
没収した王子様愛用のサッカーボール。
王子
「大臣、ナイス!!君、伏せて!!」
シンデレラ
「はいっ!!」
王子様はボールを受け取ると、
黒づくめ目がけて……
シューート!!
ボカーーン!!
やりました!!
見事、顔面にゴーーーール!!
王子
「やった!!」
シンデレラ
「王子様、ナイスシュート!!」
するとまた、
シンデレラに襲い掛かってくるヤツが!
王子
「しつこいヤツだなっ!もう一度!」
戻って来たボールでまたシュート!
が、
ボカァーーーン!!
シンデレラ「ぐっはぁーー……ガクッ」
なんと、当たったのは黒づくめではなく、
不意に立ち上がってしまった
シンデレラだったのです!
王子
「わーっ!!しまった!!」
さっきより強めに蹴ったため、
シンデレラは即・気絶。
その場に倒れ込んでしまいました。
ちなみに襲い掛かろうとした黒づくめは、
そばにいた兵士に取り押さえられました。
すぐさま王子様は、
シンデレラの元へ駆けつけました。
王子
「しっかりしてください!
あぁ……気を失ってる……
大臣っ!この方を私の部屋まで運ぶ!
すぐに医者を呼んでくれ!」
大臣
「はい、わかりました!」
王子様はシンデレラを抱えて、
急いで部屋へと運んでいきました。
王子様
「どうかご無事でいて下さいっ……」