シンデレラとサッカー王子
シンデレラ
「………………うっ……うぅ~ん……あれ?
ここはどこ?」
シンデレラが目を覚ますと、
ベッドの中にいました。
王子
「あっ!良かった、気づきましたか!」
よく見ると、ベッドのすぐそばに
王子様がついていました。
シンデレラはゆっくりと起き上がって
尋ねました。
シンデレラ
「王子様……あの、ここは?」
王子
「ここは私の部屋です」
シンデレラ
「え?どうしてここに?」
王子
「私があなたにボールをぶつけてしまい、
気絶させてしまったのです。
それでここに運んで……」
シンデレラ
「そうだったんですかー……
いやぁ、一瞬のことでわからなかったー」
王子
「ホントに申し訳ないことをした。
どうかお許しを……」
シンデレラ
「いや。お許しも何も……王子様は
私を助けようとしただけじゃないですか。
介抱までしていただいて……
本当に、ありがとうございます」
気絶させられても、
優しく許してくれたシンデレラに、
王子様はますます心を奪われました。